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セネス・クロフォードとはいかなる人物だったか

①地球統合政府軍②大尉③RVR-01『Gaunteret』、RVR-02『Vambrace』、RVR-03『Brigandine』など④サンダーフォースV

 

地球統合軍が誇るトップエース。「ガーディアン戦争」では特殊戦闘部隊222、通称「サンダーフォース」の隊長を務めた。

彼女は過去二回戦死している。

A.D.2144 ラグランジュ3事変  SW-3『PRIEST』との格闘戦の後、戦死。

A.D.2148 月軌道管区内戦  衛星からの長距離射撃を受け、空母と共に爆死。

しかし、彼女はそのたびに生まれた。18歳の体と記憶を持って。その為、ガーディアン戦争時には戸籍上は32歳であったが、その肉体年齢は20歳に過ぎなかった。

これは「Circulate-Death」と呼ばれる契約の為である。その内容とは、ある一定の技量に達した者―トップエースと呼ばれる領域に到達したパイロット達の遺伝子サンプルと脳内マップを記録し、その本人が死ぬたびに成体クローンを培養、生かし続けるという物である。多分に人道的な問題を抱えるこの契約も、プライドの塊のようなパイロット達にとっては重要な問題ではなく、むしろ、最大級の敬意と賞賛に値する称号であった。

若く、栄光に飢えていた彼女もまた、迷う事無く選定を受け、数千、数万分の一の確立をくぐりぬけ、21人目の『C-D』としてナンバリングされた。彼女が若干18歳の時の事である。

彼女曰く、この「出来損ないの不死性」をもたらしたのが「Vasteel」と呼ばれるオーバーテクノロジーである。外宇宙からもたらされた「Vasteel」は地球圏に大きな変容をもたらし、人類に大きな飛躍を約束した。「C-D」はその中のひとつに過ぎない。A.D.2139年にはVasteel-Technologyの統括を目的とした自己進化型の人工知性体、「Guardian」が完成、人類は繁栄に酔いしれていた。

そしてA.D.2150年、「Guardian」の原因不明の反乱によりガーディアン戦争勃発。

[Guardian]戦役は、絶望的な戦争だった。次々に再生産されてくる数千機の自働兵器群。行動パターンを推定することさえ困難な実験兵器の数々。それに抗すべき統合政府の主力といえば、すでに一世代は前の機動兵器や長距離反応兵器ばかりで、それらは[Guardian]の持つ超干渉能力により、例外なく制御中枢を狂わせて、たやすく無力化され──ついには、敵に回った。

結局、戦力として使用可能だったのは、[Guardian]と同じ「Vasteel-Technology」によって造られた兵器群だけ……それも大部分は守備兵力に回され、攻撃を行えたのはほんの一部の部隊だけだった。

第一次[Guardian]戦役は、統合政府の敗北だった。[Guardian]側からは降伏勧告も終戦宣言もなかったため、公的には誰も認めていないが、それは、最初の戦闘で人類の1/3を死に至らしめたことでも明白だ。

そして、そんな絶望的な戦況のなかで急遽編成されたのが、未だに評価試験さえ終えていなかった次期主力戦闘機、[RVR-01 Gauntlet]7機による特殊戦闘機部隊222。通称、[Thunder Force]だった。

[Thunder Force]は、言うなれば特攻部隊のようなものだ。生還率は5%も無く、作戦の成功率に至ってはコンマ以下。だからこそ、クロフォード大尉のようなクローン蘇生の可能な『C-D』が、優先的に部隊に配置されることになったのである。そして、彼女は知っていた。

たとえ次期主力戦闘機たる[Gauntlet]の力をもってしても奇跡は起きないこと── 奇跡で何かが変わるような戦争は存在しないことを。この作戦には、統合政府の悪あがき以上の意味はないことを。それほどの戦力差が、[Guardian]と人類の間にはあったのである。

かといって、逃げ出せるような場所がこの地球圏にあるわけでもなく、逃げ出すほどの理由が彼女にあるわけでもない。クロフォード大尉にあったのは、強敵に対する戦闘機乗りとしての喜びだけだった。やがて作戦は開始され、圧倒的な戦力差の待つ戦場へと彼女たちは飛んだ。

しかし、Guardianは彼女達を殺さなかった。あらゆる状況下で圧倒的に優位な戦力を保持していながら、Guardianは「逃走」したのである。

疑問を抱きつつも彼女は戦い続けた。やがて、戦場は地上から宇宙へと移っていく。そして、軌道上での人類とGuardianとの決戦。圧倒的なGuardian軍の前に、彼女以外の地球軍は全滅する。彼女はたった一人、RVR-02を駆り、超巨大戦艦『Judgment-Sword』に座するGuardianと相対する。

全てが終わった後、彼女は駆動機関のトラブルにより、航行手段を失ったRVR-02の中で一つの手記を残した。全人口の三分の一を虐殺し、全てのVasteel-Technologyを葬り去ったGuardian。この戦いの当事者たる「Guardian」と、直接戦火を交えた最後の一人として、「人類の守護者にして、虐殺者」の真意をただ一人知る者として、彼女は自分の知る限りの情報を残したのである。

現在まで、彼女が救出されたという記録は存在しない。